<   2019年 01月 ( 6 )   > この月の画像一覧

学園前 喫茶と雑貨のお店 着工

昭和30年代半ばに建てられた平屋の住宅の一部を、喫茶と雑貨のお店に改修する計画です。

喫茶と雑貨のお店 アン ジュール
駅前のビルに囲まれた街の中で、お庭を眺めながらお茶が飲めるお店になります。美味しい珈琲にケーキや軽食も。
雑貨は、店主であるお施主さま厳選のフランス雑貨やハンドメイドの商品を置かれます。

a0116442_18513471.png


古さも部分的に残しながら、落ち着いた空間を作りたいと思います。

a0116442_18513728.png




年末の打ち合わせの時に、お施主さまが作られたガレット・デ・ロアというケーキをご馳走になりました。パイ生地の中にアーモンドクリームが入ったケーキで、新年を祝うフランスの伝統菓子だそうです。
ホールケーキのどこかにフェーヴと言う陶器製の可愛いミニチュアが入っていて、当たった人は皆から祝福されるとのこと。6つに切り分けて頂き、じゃんけんをして勝った順番にケーキを選ばせて頂きました。幸運なことに私のケーキからフェーヴが出てきました!みなさまから祝福していただき、フェーヴも有難く頂戴させていただきました。
このガレット・デ・ロアは、1月のケーキとして喫茶で出されるご予定とのことです。
優しいお味で大変美味しかったです。

a0116442_00300448.jpg




そして今日から解体工事が始まりました。
残す部分残さない部分の打ち合わせをさせていただきました。構造の補強もしますので、もう少し解体が進んでから改めて確認させていただきます。


a0116442_20261931.jpg


改修もされていますが、建築時の丁寧な普請が伺えます。地窓がいくつかありました。涼をとる工夫ですね。

a0116442_20305054.jpg


縁側の突き当りにトイレがあり、改修後も同じ場所をトイレにしています。

a0116442_20305818.jpg


トイレの扉はこのまま再利用の予定です。

a0116442_20310366.jpg


お庭の方は整理をして自然な雑木のお庭に。居心地の良い木陰が出来ると良いですね。

a0116442_20332254.jpg










”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使った木の家づくり
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2






by frontdesign | 2019-01-16 07:53 | 改修 学園前 喫茶・雑貨のお店 | Trackback | Comments(0)

smileの家  地鎮祭

昨夏より設計を進めておりました「smileの家」。

先日、地鎮祭が執り行われました。
ここのところ寒い日が続いておりましたが、この日は天候に恵まれてあたたかな地鎮祭になりました。

a0116442_16580715.jpg

ご夫婦の両家のご両親様もお越しになられ、ご家族のみなさまと施工会社様と一緒に工事の無事とご親族皆様のご健勝を祈念いたしました。

a0116442_16581190.jpg



北側の隣地には樹木が多く植えられており、春から秋にかけてはとても緑が豊かなところです。暮らしの中でこの借景を取り込むことが出来るようにしたいと思い、LDK内の食堂を北側に配置して窓を設け、食卓に座りながら北の緑を感じることが出来る計画にしました。
良い季節には、サワサワと気持ちの良い風が入ることと思います。

a0116442_16581537.jpg


2階の東の窓からは少し離れた林の緑も望めそうです。宅の立ち並ぶ地域ですが、周辺も広々としており日当たりが良く、風の通りも良いところです。南の庭も広く取ることができますので、明るい住まいになると思います。

a0116442_16581928.jpg

今週末からいよいよ着工です。







by frontdesign | 2019-01-15 17:37 | 新築 smileの家 | Trackback | Comments(0)

奈良町西村邸 町家再生計画 離れ棟完成

離れ棟の改修工事が終わりました。

a0116442_12051976.jpg


離れ棟は、1階に1室と2階に1室があり、1階2階とも南北に縁側がついています。
1階はLDK空間で、和室の構成を崩さずに床は畳敷きから杉の厚板張りに替え、キッチン兼洗面兼収納の作り付け家具を設置しました。北の縁側には洗濯機置き場も設けています。
コンパクトにお住まい頂ける空間になりました。

a0116442_12052405.jpg


シンクは洗面としても使えるように、鏡もつけています。
a0116442_16093222.jpg


改修前。
北の縁側の一部に、後付けされた収納棚がありました。このあたりに集中していた構造的な痛みや歪みを直すことになりました。2階の床梁の歪みも直す為、地面からサポートを立てます。そのため天井板は撤去しました。サポートを立てるところのみ部分撤去にして元の天井板を再び使えればと思いましたが、釘がさび付いており外すときに板が割れてしまいましたので、竿縁のみを残し板は新たに張りなおすことになりました。

a0116442_12053426.jpg

改修後。
構造的に弱点になっている箇所に、添え柱を立ててフレームを作り、構造補強を施しました。既存の4枚のガラス障子の解放感はそのまま活かすため、壁を作らずに仕口ダンパーを使用しました。

a0116442_12054103.jpg


改修中。
大引や根太等、足元は痛みがありましたので桧の材に入れ替え、新たに断熱材も設置しました。

a0116442_17594247.jpg


改修後。
縁側の外部のガラスは型板ガラスから透明ガラスに入れ替えました。手前のガラス障子をあけると庭が良く見えるようになり、室内からも庭の緑を楽しむことが出来るようになりました。縁側の床板は既存の板をそのまま使っています。壁は全て土壁塗り。


a0116442_12100495.jpg



2階のお部屋はプライベートルームの寝室です。仕上や和室の構成は元のままですが、建物の歪みを直し、天井には断熱材を入れ天井板を張替え、壁は土壁中塗り仕上げで全面塗り直し、障子の組子の破損部を直して紙を張り替え、襖は元の襖が使えなかったため新設、等々、すっきりと部屋が蘇りました。

a0116442_16104740.jpg


床脇天袋の金箔地の襖は建築当時(大正4年)のものですが、金は劣化が少なく美しいままに保たれています。
1階2階とも床の間まわりは同じ構成になっています。

a0116442_18553646.jpeg


二階の北の窓からはお隣の誕生寺の大きな屋根と、その向こうに若草山を望む事が出来ます。奈良町には元興寺を始め、大小たくさんのお寺があります。大晦日にはあちらこちらから除夜の鐘が重なり聞こえ、大変賑やかとのことです。
お寺の屋根と若草山の景色は、奈良町らしい風景でもありますね。このお部屋は、若草山の山焼きの時には特等席です。


a0116442_18595098.jpeg


二階の南側の窓からは、敷地内の建物の瓦の屋根々と建物の間の庭々が見えます。同じ敷地内にたくさんの建物があり、それぞれの屋根が重なり見える景色も町家の魅力だと思います。とにかく奥に長い地割りの形態が、この景色を生み出していることでしょう。


a0116442_19524174.jpeg




離れ棟の手前のトイレ棟は、入口の方向を離れ棟側に変えて新たに庇をつけました。庇の下を通ると離れ棟まで雨に濡れずに行くことが出来ます。

a0116442_02053046.jpg


元のトイレは男女別トイレ+手洗いの土間空間でしたが、床を張り断熱材を入れ、シャワー室も設けました。

a0116442_16301256.jpg


床壁天井とも杉板張りの空間です。

a0116442_16324699.jpg


建具はこちらも古建具を利用しています。窓は入口の舞良戸の引き戸の引き込み部薄壁に設けています。大工さんにもご苦心いただき無事に納まりました。

a0116442_13360821.jpg






元々この敷地内には浴室が無く、昔ながらの町家の形態はそのままでお住まいされていました。今回の改修計画の中で、浴室を作るかどうするかについても検討することになりましたが、この場、この建物で、奈良町らしい暮らし方を継ぐことが改修のテーマですので、浴室は作らずシャワー室のみを設置することになりました。
近所には銭湯が三つあり、一番近い銭湯は花園温泉。斜め向かいにあり、とても便利です。


a0116442_19185255.jpeg

西村邸には茶室棟もあります。茶室と銭湯。中世に奈良で発祥した淋汗茶湯をするのにもちょうど良い距離感のように思います。




ひとまず離れ棟とトイレ棟が完成し、主屋から離れ棟にお引越し頂きました。
これから、離れむね東側の納屋の改修工事と庭の工事が始まります。

a0116442_16142973.jpg


渡り廊下の東西に庭があり、東側の庭は手前の茶室の露地のような庭です。

a0116442_16143456.jpg


作庭計画は、庭師さんとの打ち合わせでおおよそ決まりました。庭の様相で空間のイメージが大きく変わりますので、出来上がりが楽しみです。

a0116442_16143637.jpg



設計:frontdesign
施工:有限会社武中建設
作庭:土屋作庭所















by frontdesign | 2019-01-07 12:03 | 町家改修 奈良町 西村邸 | Trackback | Comments(0)

ポンちゃんの家

ポンちゃんの家は植栽と外構工事が終わり、落ち着いた住まいの風景になりました。

南東から南にかけて屋根の掛かった広いウッドデッキがあり、庭とのつながりが多い住まいです。季節の良い時には半屋内としてくつろぎの場になりそうです。

2階の屋根のパネルは太陽光発電ではなく、空気集熱式太陽熱利用システムの「そよ風」の集熱のための強化ガラスです。屋根面で温められた空気をダクトで床下まで送り、床下から温めるシステムです。春から秋にかけて太陽の熱でお湯を作ることができる「お湯とり」も搭載しました。


a0116442_18513928.jpg



玄関は里道側にあります。ご近所の方が利用する細い道沿いですが、植栽が緩衝地帯になり、道との間に穏やかな距離感が出来上がりました。

a0116442_18515322.jpg



里道途中からは木々越しに建物が見えます。木を植えたばかりですのでまだ木と木の間隔が広いですが、数年で見違えるほど大きくなりますので緑豊かなお庭になることでしょう。


a0116442_17074953.jpg


こちらは車の道路側。自然な木の住まいになりました。

a0116442_17022488.jpg


ポンちゃんの家の室内の完成写真はこちらから。



設計:frontdesign
施工:(株)伏見建築事務所

空気集熱式太陽熱利用システム 環境創機 そよ風






by frontdesign | 2019-01-03 17:49 | 新築 ポンちゃんの家 | Trackback | Comments(0)

おひさまの家

昨年竣工しましたおひさまの家。
見晴らしの良い高台の住まいです。

a0116442_18312291.jpg


南北に細長い敷地。敷地形状に合わせて南北に長い建物を計画しました。
建物の一部分を曲げ、屋根が南南西に向くようにして空気集熱式太陽熱利用システムのびおソーラーの集熱面を屋根に載せました。メインの開口部は東から南東方向ですが、屋根からの集熱で太陽の温もりを享受することが出来ます。

a0116442_18254902.jpg



a0116442_18061983.jpg

玄関アプローチ。
植栽も下草も冬景色です。春になったら緑豊かなアプローチになりそうです。

a0116442_18101525.jpg


1階のLDK空間。
東から南東へと連続する山並みの眺望で、空も広く清々しい景色です。窓の配置も景色が連続するようにしました。
南東の掃き出し窓の外には広いウッドデッキを設けています。
キッチンは家族で囲んで料理が出来るアイランドキッチンです。

a0116442_17013704.jpg


キッチンに立つとLDK空間全体を見渡すことが出来ます。LDKは建物を曲げた部分なので、変化のある空間になりました。

a0116442_18351859.jpg


床と天井は吉野杉の板張りです。
空間のスパンがとぶところに吉野杉の磨き丸太の柱を立てています。
正面の壁を作ることで、南側の隣家が見えないようにしています。

a0116442_16262122.jpg


1階にはLDK空間の他に四畳半の和室があります。LDKにオープンな和室にはせず、独立した部屋にしました。キッチンの奥の小さな四角い窓は、和室との間の窓です。

a0116442_16270983.jpg


和室には造り付けのカウンターデスクと本棚を設けています。小窓からLDKの気配が伺えます。透明アクリル板の引戸を入れていますが、開けるとオープンになります。キッチンから飲み物を渡してもらえそうです。

a0116442_17213119.jpg


デスクの下は、足を入れるように掘り込みにしています。和室への暖気の取り込み口として、びおソーラーのシステムの通気口も設けています。

a0116442_17315583.jpg


玄関横の窓からは北側の緑が見え、良い景色になりました。夏場はこの窓からも涼しい風が入ります。

a0116442_17195190.jpg

玄関ドアを開けた時に緑が見えると気持ちが良いですね。

a0116442_17113775.jpg


2階はプライベート空間。個室やクローゼットの他に浴室等の水周りを配置しています。洗濯物干し場も2階ですので、日常の洗濯動線は2階で完結。計画当初からのお施主さんのご希望でした。

a0116442_17380626.jpg


寝室横の広いクローゼットの入口スペースに、デスクコーナーを設けています。ちょっとした居場所があると良いですね。

a0116442_18113881.jpg


階段を下りるとLDK空間で、正面に景色が広がります。
大変見晴らしの良い住まいになりました。

a0116442_18503779.jpg


南の開口部からは冬場に太陽の温もりを取り入れることが出来ます。断熱材の無い古民家でも、天気の良い日の南の縁側はポカポカとしています。
南にメインの開口を取ることができない敷地条件の場合でも、屋根面を南に向けて屋根で集熱することができれば、びおソーラーのようなシステムで太陽の温もりを享受することができます。

おひさまの家です。



設計: front design
施工:(株)伏見建築事務所

空気集熱式太陽熱利用システム びおソーラー















by frontdesign | 2019-01-03 16:06 | 新築 おひさまの家 | Trackback | Comments(0)

2019年 明けましておめでとうございます

明けましておめでとうとございます。
お正月も早、3日。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

ブログを書くのが久しぶりになってしまいました。今年は少しずつ更新していきたいと思います。

年内に現場がひと段落し、今年は新たにいくつかの現場が始まります。
それぞれの計画にテーマがありますが、その場に相応しい建築、ご家族の暮らしに沿った居心地の良い木の空間を作りたいと思います。


今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


a0116442_15324270.jpg
昨年10月に訪れた富士山五合目











by frontdesign | 2019-01-03 06:22 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
更新通知を受け取る