奈良町西村邸 町家再生計画1

いよいよ工事がスタートしました。

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敷地は奥行きが30mほどある細長い形状で、表の主屋と辰巳蔵の奥には、いくつかの庭と茶室棟、離れ棟、納屋の建物があります。
まずは一番奥の離れ棟から工事を始めます。

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離れ棟は、一階二階とも床の間・床脇付きの和室がひと間ずつある小ぶりの建物です。

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大正四年に建てられた建物ですので、築百年以上になります。少し改装されていますが、ほぼ建築当時のまま使われていたようです。

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縁側の欄間には、波間に千鳥の透かしが入っています。風流ですね。
波千鳥紋様は、家内安全など縁起ものの紋様だそうです。

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構造の補強をするために、まずは部分的に解体します。

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二階の床の大きな下りを直すために、一階二階とも天井板を外します。
天井板は柾目の杉で、取り外したのちの復旧も考えていたのですが、板が脆く釘が錆びており、取り外す際に板が割れてしまいました。竿縁はそのままで天井板のみ新調することになりました。

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もう少し解体が進んでから構造の補強方法を決めていきます。





二階からは若草山がよく見えます。
隣は中将姫誕生の謂れのある誕生寺さんです。奈良町にはたくさんのお寺が点在しており、お寺の屋根の見える風景も奈良町らしさのように思います。

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# by frontdesign | 2018-08-21 20:41 | 町家改修 奈良町 西村邸 | Trackback | Comments(0)

ポンちゃんの家 進捗状況5

工事は着々と進んでいます。
耐力壁の設置が終わり、建築基準法の中間検査も終わりました。

二階は小屋組みを一部構造表しにします。
南北の梁間方向が二間半(4.6m程度)ありますので、丸太の太鼓梁は5mの一本ものにしました。一般的に住宅建築用の材木は長さが3m.4m.6mの長さが標準寸法で、山で伐採された木はそれらの寸法に山でカットしてトラックで製材所まで運ばれます。5mというと少しイレギュラーな寸法になりますが、問題なくご準備頂けました。構造は全て吉野材で杉と桧を使っています。
梁に架けた地棟は長さ9m。こうなると一本ものでは何かと大変なことが多いので、6mと3mの丸太を台持ち継ぎで継いでもらいました。

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外壁は通気工法の左官仕上げで、左官下地になるけんじめ板張りが始まりました。

一階の寝室にはデスクコーナーを設けます。正面の窓の下にはカウンター、窓の上には棚を作り付けます。

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寝室の出入口は、居間側の他に隣室のウォークインクローゼット経由で洗面脱衣トイレへ通じる裏の動線もあります。浴室まで一直線です。
着替えや衣類の収納など、裏動線で済ますことが出来ることもあると思います。

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先週は現場で電気の打ち合わせをしました。コンセントの位置や、照明の位置、スイッチやリモコンの位置、パソコンやテレビの位置なと、実際に現場を見ながらご確認頂きました。


外観は今は板張り(けんじめ板)の外壁で€すが、最終の左官仕上げまでには何工程かがあり、外壁の色も少しずつ変わります。

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屋根はガルバリウム鋼板葺きです。
空気集熱式太陽熱利用システムのそよ風を搭載しますので、二階の屋根にはガラスのパネルが並びます。
屋根葺きが楽しみです。







# by frontdesign | 2018-08-20 07:46 | 新築 ポンちゃんの家 | Trackback | Comments(0)

生駒の家 民家再生・セミDIY 進捗状況10

建具の吊り込みが始まりました。元の建具を使うところや新しく建具を新調するところの他、古い建具を再利用するところもあります。

この引き違い格子戸は再利用の建具です。間口寸法が丁度よく、綺麗に納まりました。

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腰板の高さが高い格子戸。こちらもピッタリです。

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正面のトイレ入口の舞良戸や左の障子(これから紙を張ります)も再利用のものです。
右の洗面台カウンターも古材の再利用。

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障子の組子は部分的に痛みがあったので、修理をしてもらいました。
この土壁はお施主様がDIYで塗られた土壁です。とても綺麗に塗られています。土壁は左官材料の中でも塗りにくい材料ですが、ここまで仕上げをされて本当に凄いです。

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土壁を塗るためには、まずは土練りから始めます。工事で撤去した壁の土壁もふるいに掛けて練り直し、発酵させるために養生し、新しい土と混ぜてスサを足して練ります。
左官屋さんや工務店の監督さんに教えて頂きながら、お施主様自身でされました。

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玄関周りや階段周り、座敷周りはプロの左官屋さんに。 

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その他の壁はDIYです。小さい壁、大きい壁、たくさん壁がありますが、ご家族のみなさん、ご近所さんも来られて、コツコツと塗りあげられました。下地の状況によっては、中塗り・仕上げ塗りと二回塗りをされています。お施主さまご夫婦の土壁への思いと根気が素晴らしく、圧巻の土壁です。

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キッチンの吹き抜け部分も少しずつ。

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塗りたての壁と乾いた壁では随分と色が違います。

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キッチンの壁のタイルも張り終わりました。

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完成まであと少しです。





# by frontdesign | 2018-08-17 23:45 | 生駒の家 民家再生・セミDIY | Trackback | Comments(0)

ポンちゃんの家 進捗状況4

ポンちゃんの家は屋根の野地板が張り終わりました。

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二階に上がると西には隣地の竹林が見え、東は高台からの清々しい景色が広がります。
中央に吹抜けがあり、吹抜けに面する居室の壁には吹き抜けに向けて障子窓を設置します。二階全体か階下とのつながりが多い空間になります。

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一階も二階も主な居室は南向きで、一階は庭に面して連続した軒下空間を設けています。

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南から東へ、軒下空間が居間食堂空間を囲む設計です。

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工事は着々と進んでおり、もうすぐ中間検査を受けます。





# by frontdesign | 2018-08-07 08:20 | 新築 ポンちゃんの家 | Trackback | Comments(0)

今年もインターンシップ

今年も朱雀高校建築科の女子高生がインターンシップで事務所に来ていました。 
三日間の就業体験ですが、そのうち二日は改修現場打ち合わせや竣工後のお施主様宅訪問に同行してもらいました。訪問先のお施主様にはご理解を賜り、学生達にお声がけも頂き、大変有難く思います。
三日目は朝から1日模型作りをしてもらいました。三人で協力してひとつの住宅模型を作ってもらいました。学校でも模型を作った事があるとの事で、サクサクと作業していました。
模型のための型紙はこちらで準備しましたが、あまり丁寧には説明せず、図面を見て考えながら作ってもらいました。
最後は植栽作業。
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小ぶりな二世帯住宅です。模型完成後に設計主旨を説明しました。
親世帯と子世帯の分け方と繋げ方や、将来を見据えた使い方、収納のことや家事動線、風景の活かし方、そして軒を深くする理由や、風の通り道をつくること、東側の地窓の効果など、日本の気候風土と家の在り方について話をしました。

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ファーストプレゼン用の模型完成。有難うございました。






# by frontdesign | 2018-08-03 11:27 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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