生駒の家 民家再生・セミDIY 進捗状況1

現場は着々と工事が進んでいます。解体が進み内部の状況がわかるようになりました。
今日は大工さん、水道屋さん、電気屋さんが入っておられました。電気関係の位置や配線について現場の状況を確認しながら、お施主さんと一緒に打ち合わせをさせていただきました。

土壁の解体の現場では、天井の上で土壁が終わっていて梁まで届いていないところも多く見かけますが、こちらは全て土壁が梁まで届いていました。

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地松の丸太梁が主要な部分に使われています。
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主屋続きに部屋が増築されています。増築部の電線を見ると1988年と刻印されていましたので、30年ほど前の増築と思われます。主屋は真壁で増築部分は大壁の在来工法。境目はなかなか複雑なつなぎ方がされています。断熱材は痩せてカビていました。

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断熱材を取り払い、スッキリしました。これから新たに断熱材を入れ直します。このあたりは土間付き玄関横収納室と浴室や脱衣室をつくります。一部を吹き抜けにして、2階へ上がるボルダリング壁もつくります。

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日当たりの良いところは3畳の小間の作業室(畳の間)にします。主屋からは少し距離があり、良い籠り部屋になりそうです。

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主屋は4間取りの和室で、改修後は1室だけ板の間にして残りの3室は和室のままにします。和室部分と縁側の床の断熱材は、大工さんが床下に潜って入れていただいています。なかなか大変な作業です。

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畳自体に断熱性能がありますので板の間の床に比べると暖かいものですが、畳の下にも断熱材を入れると意外と効果が高いのでお勧めしています。





”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2










# by frontdesign | 2018-05-25 07:13 | 生駒の家 民家再生・セミDIY | Trackback | Comments(0)

生駒の家 民家再生・セミDIY 着工

昨日より解体工事がスタートしました。

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お住まいされながらの工事ですので、工事範囲の区切りをつけて2期に分けて工事をします。
お施主様も解体工事に参加され、着々と進んでいます。天井が撤去されると構造が見えてきました。50数年前に建てられた真壁の民家型住宅です。

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この部屋は壁に化粧合板が張ってありましたが、中は土壁の荒壁のままでした。
今はこのような筋交いの入れ方はしませんが、当時の真壁づくりの建物には多くみられます。
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棟梁の千葉さんとは10年ぐらい前に住宅の新築工事の棟梁をしていただいたことがあり、その時は大変お世話になりました。昨日は久しぶりにお会いし、覚えていてくださって良かったです。

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洋間の床は松の板が張ってありました。ボンドは使われていないのですが、釘が錆びているので取る際に板が割れることもありました。綺麗に取れた板は使いたいところです。
大引は再利用材の丸太が使われています。今回大引からやり直すのですが、この丸太もどこかで使えれば。。。寧楽工舎さんも案を出してくださるので助かります。

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お施主様のお知り合いのところで保管されていた古材を使わせていただけることになり、先日引き取りに伺わせていただきました。大変立派な地松の差鴨居などがあり、状態もよく、綺麗に洗って頂きサイズのリストも作っていただきました。構造材にするか、挽き割って厚板にもしていただけるとのことで厚板として使わせてもらうか、、使い道はいろいろ考えられます。
材料が目の前にあり、使い道を考えるというのも面白いです。料理のような感じがします。
良い材料を、よく使えればと思います。

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# by frontdesign | 2018-05-15 18:19 | 生駒の家 民家再生・セミDIY | Trackback | Comments(0)

生駒の家 民家再生・セミDIY

生駒の家 民家再生・セミDIY
計画を進めておりました民家の改修工事がスタートします。
お施主様は都市部より生駒に転居されたのを機に民家を購入され、民家を住み継ぐ暮らし方を選ばれました。お住まいされながら、お施主様参加型(セミDIY)で工事を進めることになりました。
古材を使ったり古い建具を再利用したり、壁土も改修で出る土を使います。解体の時に出る板類も使えるものは使い、使えないものは薪ストーブの燃料に。徹底したコンセプトがありますので、考え方がとてもシンプルで嬉しくなります。

工事の経過は、少しずつブログで紹介させていただこうと思います。


現在の住まいの風景。
整形4間取りの縁側の有る住まいです。床の間・書院・床脇・仏間・欄間・竿縁天井・襖。
この建物が建った頃に工事の様子を見ておられたご近所の方の話によると、腕利きの大工さんが手間暇かけてしっかりとつくられた家だそうです。築50数年とのことですが、歪みも少なくしっかりしています。

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床は畳が敷きつめられ、襖やガラス戸で仕切られています。
襖という柔らかな界壁の良さはこのような家の特徴で、整形4間取りの空間構成は改修後もそのままにします。
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北の2室も明るく、落ち着いた部屋です。座敷と違って太い差鴨居が通っているのも民家らしいところです。民家造りにはハレとケの概念があり、いろいろなところに表れています。

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床座の暮らしも良いですね。冬場寒い時期の打ち合わせの時は、こたつに当たらせていただきました。
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改修後には薪ストーブを入れますので、ストーブを置く部屋は板の間に改修します。
改修後のイメージパースです。

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4室の襖を全て外すと、とても広い空間になります。
2室をつなげることもでき、つなげる部屋によって空間の使い方を変えることが出来るのもとても面白く思います。襖は軽いので、移動しやすいのも良いところです。外した襖の置き場も縁側の端にそれらしいスペースがあり、なるほどなぁと思います。
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南の2室。パースには座敷の彫刻欄間が描けていませんが、欄間は元のものを入れます。

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キッチンはL型のキッチンにアイランドの作業台を配置します。お料理教室もしていただけますように。

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キッチンの上は吹き抜いて、明り取りと暖気抜きのための天窓をとりつけます。天井をめくってみないと分からないことも多々あるのですが、それも民家改修の楽しみです。






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# by frontdesign | 2018-05-11 22:36 | 生駒の家 民家再生・セミDIY | Trackback | Comments(0)

ポンちゃんの家 遣り方

ポンちゃんの家の遣り方が始まりました。

建物の建つ位置を出すために、建物の範囲の一回り外側に水貫という板を張り巡らせます。遣り方が始まると実際の位置関係が分かり、現実感が増します。
周辺環境や道路との距離感も確認。玄関アプローチも良い感じになりそうです。

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囲われた範囲の1m ほど内側に建物が建ちます。
敷地の北半分に家を建て、南半分は庭になります。外と中との中間領域である屋根付きウッドデッキが広く、庭との関係性の高い住まいです。

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南西にはちょっとした林があり、さわさわと樹々が揺れています。夏は涼をもたらしてくれることと思います。

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蝉しぐれが聞こえ、夏らしい夏を味わえそうな敷地です。







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# by frontdesign | 2018-05-10 16:01 | 新築 ポンちゃんの家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 車路

天理の家は落ち棟部分の工事ももうすぐ終わります。
明治時代の建築当初は床は土間で、勾玉型の竃が据えられていたそうです。昭和の改修時に床を張ってダイニングキッチンと居室に改修されていました。今回の改修では北の庭まで車を入れることが出来るように、門屋の横に車の入口を設けこの部分を車路にしました。
道路側から北庭まで一直線。見通しも良くなりました。
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昭和の改修時には天井が張られましたが、今回、天井は取り払い吹き抜けに戻しました。竃があった頃の名残りで、壁も梁も煤で真っ黒に燻されています。当初は煙出しがあったようですが、昭和の改修時に煙り出しは撤去されたとのことです。その部分の野地板は煤に晒されていないため、色が違います。
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車路も門屋も土間の仕上げが整いました。

今年も門屋にツバメが帰ってきました。
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# by frontdesign | 2018-05-10 00:40 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki