ポンちゃんの家 進捗状況6

工事は着々と進んでいます。
外壁の左官下地のけんじめが張り終わりました。この上に二重目の防水紙を張ります。

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二階の軒裏は杉板張りで、ケラバ側は母屋等を化粧で現しにしています。破風板を張って化粧の構造体が小口から痛むのを防いでいます。
一階周りの軒裏は、野地板から全て現しにしています。

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建具枠が入り始めました。玄関はドア+網戸の引戸を取り付けます。室内の採光は上部の欄間ガラスから取り入れます。

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食堂居間空間は木製建具が入リます。
一階の床は大引の上に杉の厚板を直張りするので、床が出来るのはもう少し先になります。

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洗面脱衣室と浴室の窓は同じ高さで揃え、仕切りの壁にも同じ高さのFIX窓を入れます。浴室ドアも透明で、広がりのある空間になりそうです。

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外壁防火構造のために、天井の上も断熱材を充填して石膏ボードを張ります。
昨日は蒸し暑かったのですが、北側の地窓からスーッと涼しい風が入っていました。現場が始まり開口部が出来てくると、風の流れを確認出来て面白いです。
設計を始めた頃はそのことが衝撃的で、風の流れを読むことは大事な事だと思いました。

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二階は室内建具が入るところに下地が入り始めています。丸太梁は曲がりが有りますが、その下の建具の鴨居は水平に。ここには吹き抜けに面する障子の窓が入ります。

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昨日は、お施主さんと現場打ち合わせをしました。先週の電気設備の打ち合わせに続き、外壁左官の掻き落としの色と外部木部の塗装色が決まりました。
設備機器の種類や造作のキッチンと洗面台も決定しましたので、これから造作家具の詳細図を詰めます。

工事の中盤からは、電気屋さん、給排水設備屋さん、板金屋さん、左官さん、塗装屋さん、そして終盤には建具屋さんなど、様々な職種の職人さんが入られます。検討事項がある時などは直接打ち合わせをさせて頂くのですが、それぞれの専門的な話をお聞き出来ることは何よりの糧になります。















# by frontdesign | 2018-08-26 07:51 | 新築 ポンちゃんの家 | Trackback | Comments(0)

奈良町 花園町

奈良町の改修現場は、細長い敷地の中に主屋・辰巳蔵・茶室棟・離れ・納屋の5つの建物と、主屋と離れをつなぐ渡り廊下、そして間々に4つのお庭があります。一番奥の離れの2階の窓からは、それぞれの建物の瓦屋根が見えます。連なる瓦屋根はとても美しく、また、複数の建物が敷地の中でつながりを持ちながら建っている様子に、想像力が掻き立てられます。窓から屋根屋根を見ていると、子どもの頃に建築に興味を持ったきっかけがそのようなことだったのを思い出します。

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離れ棟の解体が進み構造体が見えるようになりました。昨日は補修の方法について大工さん達と現場で打ち合わせをしました。大きな補修から細部の補修まで、この建物をいかに健全に長持ちさせるかと言う視点で様々な意見が出て、こちらも勉強になりました。

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二階の小屋裏から棟札が出てきました。
大正4年4月8日の日付が入っています。主屋も大正4年の築造であることが確認できており、離れも同時期に建てられたことが分かりました、大正4年と言えば103年前になりますが、大きな改修もなく建築当初に近い形で使われていたようです。

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ここは奈良町の花園町と言うところで、町のことが書かれた札が通りの古い町家に掛かっています。平城京に都が遷都した時に飛鳥から移築さらた元興寺にお供えをする花を育てた花園があったことから、花園町という名前になったそうです。
その後は鎌倉期より民家が立ち並んでいたそうで、江戸期には能役者や春日若宮おん祭に参勤する大名の宿所を提供する宿場町になっていたそうです。(ウィキペディアより) 
鎌倉期と言うと800年程前。その頃から人が住み継いできた町で、宿場町としても栄えていたことを想像すると感慨深いです。


建物が残り続ける理由のひとつに、その建物がひとに愛される建物であるということがあります。
棟札を見ると、ご当主や棟梁が建物に込めた思いを感じます。ここに住まうご家族が幸せに、そして100年200年と愛される建物であって欲しいと願われていた事と思います。
建物の歴史に気持ちを寄せて、これからも長くお住まい頂けるように丁寧な改修をしたいと思います。

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花園町と言うと、花園温泉と言う銭湯があります。一度この暖簾をくぐってみたいです。
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# by frontdesign | 2018-08-24 08:00 | 町家改修 奈良町 西村邸 | Trackback | Comments(0)

奈良町西村邸 町家再生計画1

いよいよ工事がスタートしました。

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敷地は奥行きが30mほどある細長い形状で、表の主屋と辰巳蔵の奥には、いくつかの庭と茶室棟、離れ棟、納屋の建物があります。
まずは一番奥の離れ棟から工事を始めます。

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離れ棟は、一階二階とも床の間・床脇付きの和室がひと間ずつある小ぶりの建物です。

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大正四年に建てられた建物ですので、築百年以上になります。少し改装されていますが、ほぼ建築当時のまま使われていたようです。

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縁側の欄間には、波間に千鳥の透かしが入っています。風流ですね。
波千鳥紋様は、家内安全など縁起ものの紋様だそうです。

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構造の補強をするために、まずは部分的に解体します。

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二階の床の大きな下りを直すために、一階二階とも天井板を外します。
天井板は柾目の杉で、取り外したのちの復旧も考えていたのですが、板が脆く釘が錆びており、取り外す際に板が割れてしまいました。竿縁はそのままで天井板のみ新調することになりました。

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もう少し解体が進んでから構造の補強方法を決めていきます。





二階からは若草山がよく見えます。
隣は中将姫誕生の謂れのある誕生寺さんです。奈良町にはたくさんのお寺が点在しており、お寺の屋根の見える風景も奈良町らしさのように思います。

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# by frontdesign | 2018-08-21 20:41 | 町家改修 奈良町 西村邸 | Trackback | Comments(0)

ポンちゃんの家 進捗状況5

工事は着々と進んでいます。
耐力壁の設置が終わり、建築基準法の中間検査も終わりました。

二階は小屋組みを一部構造表しにします。
南北の梁間方向が二間半(4.6m程度)ありますので、丸太の太鼓梁は5mの一本ものにしました。一般的に住宅建築用の材木は長さが3m.4m.6mの長さが標準寸法で、山で伐採された木はそれらの寸法に山でカットしてトラックで製材所まで運ばれます。5mというと少しイレギュラーな寸法になりますが、問題なくご準備頂けました。構造は全て吉野材で杉と桧を使っています。
梁に架けた地棟は長さ9m。こうなると一本ものでは何かと大変なことが多いので、6mと3mの丸太を台持ち継ぎで継いでもらいました。

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外壁は通気工法の左官仕上げで、左官下地になるけんじめ板張りが始まりました。

一階の寝室にはデスクコーナーを設けます。正面の窓の下にはカウンター、窓の上には棚を作り付けます。

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寝室の出入口は、居間側の他に隣室のウォークインクローゼット経由で洗面脱衣トイレへ通じる裏の動線もあります。浴室まで一直線です。
着替えや衣類の収納など、裏動線で済ますことが出来ることもあると思います。

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先週は現場で電気の打ち合わせをしました。コンセントの位置や、照明の位置、スイッチやリモコンの位置、パソコンやテレビの位置なと、実際に現場を見ながらご確認頂きました。


外観は今は板張り(けんじめ板)の外壁で€すが、最終の左官仕上げまでには何工程かがあり、外壁の色も少しずつ変わります。

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屋根はガルバリウム鋼板葺きです。
空気集熱式太陽熱利用システムのそよ風を搭載しますので、二階の屋根にはガラスのパネルが並びます。
屋根葺きが楽しみです。







# by frontdesign | 2018-08-20 07:46 | 新築 ポンちゃんの家 | Trackback | Comments(0)

生駒の家 民家再生・セミDIY 進捗状況10

建具の吊り込みが始まりました。元の建具を使うところや新しく建具を新調するところの他、古い建具を再利用するところもあります。

この引き違い格子戸は再利用の建具です。間口寸法が丁度よく、綺麗に納まりました。

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腰板の高さが高い格子戸。こちらもピッタリです。

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正面のトイレ入口の舞良戸や左の障子(これから紙を張ります)も再利用のものです。
右の洗面台カウンターも古材の再利用。

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障子の組子は部分的に痛みがあったので、修理をしてもらいました。
この土壁はお施主様がDIYで塗られた土壁です。とても綺麗に塗られています。土壁は左官材料の中でも塗りにくい材料ですが、ここまで仕上げをされて本当に凄いです。

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土壁を塗るためには、まずは土練りから始めます。工事で撤去した壁の土壁もふるいに掛けて練り直し、発酵させるために養生し、新しい土と混ぜてスサを足して練ります。
左官屋さんや工務店の監督さんに教えて頂きながら、お施主様自身でされました。

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玄関周りや階段周り、座敷周りはプロの左官屋さんに。 

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その他の壁はDIYです。小さい壁、大きい壁、たくさん壁がありますが、ご家族のみなさん、ご近所さんも来られて、コツコツと塗りあげられました。下地の状況によっては、中塗り・仕上げ塗りと二回塗りをされています。お施主さまご夫婦の土壁への思いと根気が素晴らしく、圧巻の土壁です。

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キッチンの吹き抜け部分も少しずつ。

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塗りたての壁と乾いた壁では随分と色が違います。

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キッチンの壁のタイルも張り終わりました。

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完成まであと少しです。





# by frontdesign | 2018-08-17 23:45 | 生駒の家 民家再生・セミDIY | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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